A県の公立高校の合格を蹴ることはできないという暗黙のルールと複合選抜

A県の場合、先週中に私立高校の入試&合格発表も終わり、合格した高校のうち入学することになるかもしれない高校には手付金を振込み終わり、いよいよ公立高校の願書を記入し始めている頃でしょうか。

 

タイトルはこのブログにありがちの、そんなの知っているよ~、という内容ですが、星子のように、そんなの知っているよ~、を知らない方のためにタイトルにしてみました。

ただし、全国の状況を知っているわけではないので、A県は少なくともそうらしい、ということです。あえて絶対できない、とは書きません。公立高校を合格したのに行かなかったら刑務所行きというわけではないと思うので…。でも周囲や学校関係者からの避難の的になることは覚悟しないといけないでしょう。

 

ま、そういうことらしいので、基本的には合格した場合はその公立高校に行きます!という人だけが、受検するということです。

 

合格したらその公立高校に行かなくてはならない、ということと、A県の複合選抜という入試制度が組み合わさると、合格している私立高校と天秤にかけて、人によっては複合選抜であるにも関わらず、1校のみ出願するということがあり得ます。

 

つまり、合格した私立高校に対して、ここなら合格したら行きたいという公立高校が1校しかなければもちろん、例えば行きたい公立高校が2校あっても、複合選抜のルール上その2校を組み合わせて受検することができない場合は、どちらか1校に絞ってその高校だけを出願することになります。適当に滑り止めの公立高校を組み合わせて受検してしまうと、第1希望の公立高校には不合格で、滑り止めとして受検した公立高校にだけ合格した場合は、私立高校の合格は蹴って、合格した公立高校に行かなければならないからです。

 

合否が全てわかってから公立高校に行くか私立高校に行くか選べるわけではなく、公立高校に1校でも合格していたらそこに行くというがA県の暗黙のルールです。恐らく先生から説明はされていると思いますが…。

大学受験とは違うルールですよね。大学受験では国公立大学に合格しても入学辞退はできるはずなので。

 

(※A県の平成30年度の公立高等学校入学者選抜要項をちょっと見てみると、合格辞退については、一応合格発表の日の次の日の11時締切で設定はされていますが、中学校を通して辞退するので、当然理由を聞かれることになるでしょうし、あり得るとしたら親の転勤などのやむを得ない場合のみでしょうか。)

 

 

話を戻すと、自分が合格して手付金を収めて押さえてある私立高校に比べて、行きたいと思える公立高校があればそこを受検する、A県の場合は、組み合わせの縛りがある中で、それが最大2校まで公立高校が受検できるということになります。

 

松太郎の場合、ずっと本命にしていた公立高校の候補があり、まずはそこを受検することにしましたが、もし、公立高校がダメだった場合はこの高校でお世話になろう、という私立高校にも幸い合格できたので、組み合わせ上受検可能な公立上位高校にもチャレンジすることにしました(学校見学には行っていて、行けるならこの高校に行ってみたいなと本人が思っていた高校)。

なので、公立高校は2校受検することに。

 

ちなみに、

知り合いのAさんは、合格した私立高校よりも行きたいと思える公立高校が1校しかなかったので、2校受検はせず、その公立高校1校のみ受検。

 

知り合いのBさんは、私立高校に合格後、そこより行きたい公立高校はとても手が届かないからと公立高校の受検はしないことに(この場合はダメもとで行ってみたい公立高校を受検するという判断もあり得ます)。

 

知り合いのCさんは、合格した私立高校に対し、行きたいと思う公立高校を1校は受検することにしましたが、組み合わせ上受検でき、かつ通うことのできるそれより上位の公立高校は自分の内申点からすると満点とっても無理だろうから受検しないことに(この場合もその年によってボーダーは変わる可能性も十分あるのでダメもとで受検するという判断もあり得るかと思います)。

 

知り合いのDさんは諸事情によりできれば公立高校に進学したかったので、行きたい公立高校1校と、組み合わせ上可能な公立高校の中から滑り止めにできそうな安全校の合わせて2校を受検。

 

というように、それぞれのおかれた状況によりA県の複合選抜の公立高校の受検校は決まってくるかと思います。

 

どうか本人にとって悔いのない選択をして下さい。

 

あと、公立高校を受検することにした場合、親としては、公立高校の合格発表後のスケジュールの確認を怠りなく。

特に、残念ながら公立高校に不合格の場合の私立高校に対する手続きや登校日は必ず確認しておきましょう(だから~、言われなくてもわかってるって)。

公立高校の合格発表の次の日に登校するとか次の日くらいには入学金を振り込むなどかなりタイトなスケジュールの学校が多いと思います。

 

無事公立高校に合格した場は、合格発表の数日後に手続き用の登校日があります。

できるだけ保護者も行った方がいいと思います。

(制服や体操服の申し込みや定期券や教科書等の購入で現金やボストンバックなどの大きいカバンが必要。)